作戦日誌  Mission 01
作戦開始地点  師団駐屯地
攻撃目標  なし
作戦概要  ナミビアのWindhoekまで移動する。



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 2013年9月13日 午前5時、ラッパ音のアラームで起床。目覚めは良い。1年以上前から待ちに待ったこの日の朝がついにやってきた。いよいよアフリカの大地に特攻(ぶっこみ)だ。


 朝食を食べ、出発前の最後の作業として飼育している熱帯魚の水槽の換水・植物への最後の水やり・実家に世話を頼む実生苗のちびっこたちの搬送を行う。時間がない中でシャワーを浴び、ブログで出発の報告をしてから、両親に最寄り駅まで送ってもらった。

 最寄り駅から在来線で成田駅を目指す。往路で新幹線を使用しないことには理由がある。万一何らかの理由でダイヤが乱れたり、電車が止まるような最悪の事態になっても、新幹線や高速バスなどに交通手段を変更することができるからだ。しかし、新幹線では時間的に乗り換えは不可能。かつて南米に出発した日に、前日の大雪で在来線も新幹線もダイヤが大幅に乱れたことがあったが、この考えで早めに出発していたので飛行機に乗り遅れることを免れたこともある。それに人身事故はいつ起こるかわからないしね。そういうわけで、心配性の俺はいつも海外に行く時は必ず在来線で空港まで行くことにしている。料金も半分程度で済むから財布にも優しいし。時間がかかるのが唯一の難点ではあるが。。。

 横浜駅でJRから京急に乗り換え。事前にインターネットで調べて慣れていない者は乗り換えに時間がかかるとわかっていたので、ここでついでに昼食をとる。近場の飲食店はどこも行列ができているので、駅構内の崎陽軒の売店でチャーハン弁当を購入し、ホームの片隅で食べた。京急の電車で青砥駅まで行き、今度は京急から京成本線に乗り換えて予定通り15時12分に成田空港に到着した。

 事前に連絡していたので、千葉のOさんが見送りに駆けつけてくれた。旅のお守り代わりにとフナッシーのキーホルダーをプレゼントしてくれたので、さっそくリュックに取り付ける。1時間ほどいろいろな話をしてお別れした。飛行機の搭乗手続きと出国手続きをさくっと済ませ、1時間前には余裕を持って搭乗口へ。嫁に最後の電話をしたり、作戦日誌を書いたりしてのんびりと過ごした。

 18時に搭乗が始まると、エコノミー席の乗客では最初に機内へ。窓側の席で嬉しいなと思っていたら、なんと最後尾の列の席には窓がないという落とし穴が。。。満員の乗客を乗せた全日空911便は、定刻通り18時25分に成田空港を離陸した。香港までの飛行時間は4時間ほどだが、この区間では寝ないと予め睡眠時間の予定を決めているので、『週刊プロレス』を読みながら暇潰し。

 ほぼ予定通り22時に香港国際空港に到着。飛行機から降りて他の乗客の流れについていったら、途中で南アフリカ航空のヨハネブルグ行きの案内ボードを持った係員を見つけた。元々ここでのトランジットは時間が短いのは承知していたが、こういう案内をする人がいる時は相当ヤバい時である。その係員の指示に従って、搭乗ゲートを目指して走った。チケットに記載された搭乗開始時間まで残り10分を切っている。途中の手荷物検査で、リュックの中のラジオペンチが没収されるという憂き目に遭う。成田空港の手荷物検査では15センチ以下なのでOKだったが、ここではサイズに関係なくダメなんだと。13センチのラジオペンチって飛行機にとってどんな危険があるんだろ?理解に苦しむ。まあ、100円ショップで買ったやつだから別に惜しくないからいいけど。。。そして、ようやく搭乗口に辿り着いたが、ガランとしてほとんど人がいない。もう出発してしまったのかと一瞬思ったが、そうでもなさそうだ。しばらく様子を見ようと座ってしばらく経ってから思い出した。香港は日本時間より1時間遅れていることを。。。


香港国際空港の搭乗口付近にて


葉脈が鮮やかで気になった観葉植物 ゆーふぉではない

 やがて搭乗が始まり、南アフリカ航空287便は定刻を30分遅れて離陸した。乗客の半分ほどは黒人だが、日本人もちらほらと見られる。14時間ほどのロングフライトの末、無事に南アフリカ共和国(以下「RSA」と表記) ヨハネスブルグのO.R.Tambo国際空港に到着した。日付が変わって9月14日の朝7時過ぎになっている。俺にとって初めてのアフリカ。多肉植物の収集を始めるまでは、一生行くことはないだろうと思っていたのに。。。ここではトランジットが5時間ほどあるので、空港ターミナル内を散策したりしてのんびりと過ごす。


見覚えのある名前の土産物店

 時間があるうちに旅の資金に持ってきたアメリカドル(以下「US$」と表記)をRSAの通貨であるランド(以下「ZAR」と表記)に両替しておく。今回の遠征ではナミビアとRSAを巡る。ナミビアドル(以下「N$と表記)を使用するナミビア国内では、N$:ZAR=1:1で使用できるのに対して、RSA国内ではZAR:N$=1:0.7ぐらいになってしまうため、持ち金は全てZARで持っていた方が使い勝手が良いのだ。空港での換金は市中の銀行などに比べるとレートが若干悪いが、ナミビアに到着しても土曜日で銀行は開いていないので多少の金はケチらずにここで両替しておく。それにより安全だしね。手数料を含めた実質レートは1US$=8.967ZARだった。ということは、手数料を含めて1US$=101.24円で両替したので、実質レートでは1ZAR=11.29円ということだ。遠征の軍資金として持ってきた2000US$のうち、とりあえず半分の1000US$をZARに両替した。まあ、このうち半分以上はレンタカーのガソリン代に消えるだろう。

 12時半から搭乗が始まり、定刻通り13時15分に離陸した。ナミビアの首都 Windhoekまでは2時間ほどのフライトである。ここまで来るとさすがに日本人は2人見ただけだった。残りは黒人とヨーロッパからの白人観光客。それにしても白人って人生をエンジョイしてるよな〜。世界中どこにでもいる。遠い先の老後のために死んだ魚のような目で毎日働いている日本人とはえらい違いだ。残念だけど、日本人には「社畜」という言葉が悲しいほどぴったりだ。仕事をして収入を得るというのは、人生を楽しむための手段であって、目的ではない。しかし、それがいつの間にか目的となってしまっていることに気付かない日本人との違いだろう。駐機場から滑走路へと移動している時、路外の草むらにタコ物がないか必死に探している自分に気付いてつい笑ってしまった。もうすぐ首を長くして1年も待ったゆーふぉ探しができる。あと少しの我慢だ。

 15時15分、目的地であるWindhoekのHosea Kutako国際空港に着いた。狭いシートから動けず、与えられる機内食を食べて寝るだけのブロイラーのような生活からようやく抜け出すことができる。そして、いよいよ冒険が始まる!


作戦終了地点  Windhoek
戦果  なし
本日の行軍距離  ―
総行軍距離  ―





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