Doringbaaiは大西洋に面した静かな田舎町だ。この周辺にもE.schoelandii(闘牛角)の分布が報告されているので、索敵してみることにした。町の東側にあるゴミの集積場に続く道に車を停めると、2kmほど先に線路があって貨物列車が走っていた。昨夜通ったLutzville近郊で採掘された鉱物を運んでいるようだ。1本の列車は先頭と途中の3台の機関車が引っ張る全長2kmはあろうかという長いもの。 |
長い長い列車の先頭部分 赤いのが機関車だ |
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列車の写真を撮ってから目の前の柵(上の画像に支柱のくいが写っている)の向こう側を見てみると、なんとそこにはタコ物が! E.caput−medusae(天荒竜)ではなく、E.tuberculata(緑仏塔)だろうと思うが、自信はない。この両種の判別は難しいからだ。枝は太くて、主幹も極太で格好良い。大きい株は直径80cmほどもある。 |
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緑仏塔1 |
緑仏塔2 |
緑仏塔3 |
緑仏塔4 |
緑仏塔5 |
緑仏塔5をアップで |
緑仏塔6 |
緑仏塔7 |
緑仏塔の屍 |
緑仏塔の分布地 |
いや〜、ゴミの集積場にも来てみるもんだな〜。時間はまだ8時半。朝からゆーふぉ三昧で最高の気分だ。 <遠征中は緑仏塔だと思っていたので上記のように記載していますが、帰国後にいろいろ調べて天荒竜である可能性が高いと結論付けたのでその旨追記しておきます(まあ、両種はシノニムであるという説もありますけど)。> |
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思わぬタコ物の発見でこの町での闘牛角の索敵はどうでもよくなってしまい、次の目標であるLambert’s Bayへ向かった。 9時、16℃。 私設の自然保護区を通り、索敵しながら南下する。 |
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名無し5−2−1 |
名無し5−2−2 |
メセン 名無し5−2−3 |
E.burmannii(月唱音)を利用した蜘蛛の巣 |
名無し5−2−4 |
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名無し5−2−5 |
名無し5−2−5をアップで |
Doringbaai−Lambert’s Bay間の景色1 |
名無し5−2−6 |
Doringbaai−Lambert’s Bay間の景色2 |
細い道路にはゲートがあることもある |
線路と交差するポイントから線路沿いの道を進む予定であったが、道路の入口に「私道」の看板があり、「有効な許可証を持たない者の通行を禁ずる」と書かれている。どうやら鉄道のメンテナンスのために造られた側道のようだ。異国の地でつまらない事で揉め事を起こすのは避けたいので、地図を見て迂回しようと陸橋を登り始めたところ、Doringbaaiの方向から側道をこちらに向かって走って来る車を見つけた。陸橋の上から呼び止め、Lambert’s Bayまで側道を通れないか訊いてみると、付いて来いと言ってくれた。こいつはラッキー!
ダメ元で訊いてみるもんだ。側道はダートロードではあるものの、路面がとても整備されているので120km/hで走っても問題なし。声をかけた作業員たちのSUVはもっと早く走っていたので、そのうち引き離されてずっと先に行ってしまった。Lambert’s Bayの町の近くのR364号線への出口にゲートがあり、黒人の係員が笑顔で開けてくれた。きっと先に行った作業員たちが事情を話しておいてくれたのだろう。陸橋からわずか10分で到着することができた。 Lambert’s Bayの町はもう目と鼻の先だ。<続く> |