昨日はここBitterfonteinから町にも入らずにKotzesrusに向けてダートロードを爆走した。今日はここで給油する。ガソリン1リットル=13.43ランド(約134円)。給油を済ませ、R7号線を再び北上した。 |
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Bitterfonteinの町 |
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15時10分、R7号線とR358号線の交差点に到着。ここからPofadderまでは272kmもある。遠いなぁ〜。 昨日から草むらに入るとブンブンとずっと虫の羽音がしていたが、ここでその正体がハチだとわかった。刺されることはないのだが、体の周囲を飛び回り、ドアや窓が開いていると車の中まで追ってくる。ちょっとやっかいだ。 まずはKliprandを目指し、Pofadderまで続くダートロードを索敵しながら北東に進む。さあ、いよいよ南アフリカ共和国の中央部へ転戦だ! |
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R358号線の案内板 |
Pofadder、遠過ぎ〜 |
R358号線の景色1 |
R358号線の景色2 |
R358号線の景色3 |
R358号線の景色4 |
R358号線の景色5 |
R358号線の景色6 |
R358号線の景色7 |
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R358号線の景色8 |
R358号線の景色9 |
R358号線の景色10 |
R358号線の景色11 |
R358号線に入ってからゆーふぉを見ることはなかったが、R355号線との合流点付近ではE.mauritanica(蒼竜)を確認した。 16時20分、23℃。Kliprandに到着した。まだまだ日差しが強いものの、常に風が吹いているので暑くはない。朝は曇天で雨まで降ったが、気付いたら雲ひとつない青空だ。この町に用はないので、そのまま走り抜けた。 |
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Kliprandにて |
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町を出てすぐに周囲の景色がとても荒涼としたものに変わった。出発前にイメージしていたアフリカの乾燥地帯そのものだ。雨がほとんど降らないのだろう。植物の数も種類も少ない。遮る物がない荒野を吹く風は強く、カメラの三脚を倒してしまうほどである。この周辺にE.sp.aff.fuscaがあるようだが、とてもじゃないが見つけるのは不可能だと思った。ということで、先に進むことにする。 |
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R358号線の景色12 |
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R358号線の景色13 |
R358号線の景色14 |
名無し5−5−1 |
名無し5−5−2 |
Kliprandから先はPofadderまで200km弱の区間に町はない。荒野がどこまでも続き、ダートロードは地平線の彼方まで伸びている。好きな映画のサウンドトラックを集めて作ったCDをかけていたら、『インディー=ジョーンズ』のテーマ<『レイダース=マーチ』っていうのが正式名称らしい>が流れてきた。荒涼とした景色の中、この先ずっと人がほとんどいないエリアを1人で行かなければならないことに少し不安を感じていた俺の背中を押してくれる。小学生の頃はジョーンズ博士みたいな冒険したいと憧れていたが、スケールは小さいもののその通りの大人になれて良かった。やっぱり男は冒険だよね、ジョーンズ博士! ダートロードは多少パンクにつながりそうな小石があるものの、とても走りやすい。地平線までずっと真っ直ぐであることに加えて周囲に何もないため、120km/hで巡航していたのに、いつのまにか150km/hを越えている時もあった。 道路の両側はR7号線からずっと牧場のフェンスが続いている。土地の所有者が変わるごとにフェンスの造りも変わるものの、まるで大自然の荒野の中で人間の存在をアピールするかのようだ。しかし、あまりの乾燥で大地に根付く植物はとても少ないし、場所によっては不毛と言っても過言ではないエリアもある。よくもまあこんな所で牛や羊を放牧しているものだ。延々とフェンスを張る費用も相当かかるだろうに。 17時、23℃。 |
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R358号線の景色15 R358号線の景色16 R358号線の景色17 R358号線の景色18 名無し5−5−3 R358号線の景色19 |
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やがてイネ科の植物らしきものがたくさん生えているエリアに入った。根は生きているかもしれないが、地上部は完全に涸れている。周囲にはそこそこの大きさの巣穴がたくさんあるのでウサギもいるようだ。食べ物は草を食べるとしても、水はどのように得ているのだろうか? | |
R358号線の景色20 R358号線の景色21 R358号線の景色22 R358号線の景色23 R358号線の景色24 |
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Pofadderまで30km付近のポイントで索敵すると、2種類の緑枝類のゆーふぉを見つけた。E.mauritanica(蒼竜)ともう1種は初めて見る枝の短い棘々しい種だ。ここでの索敵中に完全に辺りは真っ暗になった。時間は19時10分。 19時40分、Pofadderまで3kmのポイントでタバコ休憩がてら路肩を少し索敵する。懐中電灯で車の周囲15mほどを探すと、E.rudis(仏掌閣)を2株見つけた。これも今回の旅で見つけようと思っていたゆーふぉ。今日は本当に朝から戦績の良い一日だ。 |
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刺々しいE.sp.(不明種) |
仏掌閣 |
19時50分、Pofadderに到着。町を通ってR14号線に出るのに少し迷ってしまったが、道を歩いていた少年に道を尋ねたら親切に教えてくれたので助かった。時間も時間なので夕食を確保するために開いていた店に入る。黒人の店員に何を探しているのかと訊かれたので食い物だと応えると、「どんな?」と再び訊かれたので考えていると「パイか?」と言うので面倒だから「そうだ」と言うとパイやパンがある所に連れていってくれた。そこでソーセージロールとチキンマッシュルームパイをお買い上げ。昨日飲んで美味しかったパイナップル味のファンタもお買い上げ。パイを温めるのを待つ間、マッチョな店員に「良い腕してるね」と声をかけてみた。筋肉談義から話が弾み、いつの間にか彼の弟も話に加わって3人であれこれ話をした。そのうち日本の小銭を持っているかと訊かれたので、車から10円玉と1円玉を2枚ずつ持ってきて2人にプレゼントした。11円でだいたい1ランドだと説明をする。最後に握手してお別れ。南米もそうだったが、治安が悪いと言われている国でもそこに住む人全員が悪人ではない。大多数は善良な人なのだ。こちらが心を開いて笑顔で話しかければ、相手も心を開いて笑顔で言葉を返してくれる。 |
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Pofadderの町からR14号線を東に走り、休憩所に入って夕食にする。時間は20時10分だ。気温は21℃。昼にVanrhynsdorpのスーパーマーケットで買ったペッパーミートステーキパイと買ったばかりのソーセージロールを食べる。1食につきパン1つと決めていたが、今日は素晴らしい一日になったので自分へのご褒美にパン2つ。ファンタも飲んじゃおっ♪ 食後、休憩所の周囲を索敵したが、ゆーふぉは蒼竜のみ。なぜか潅木の枝にパンティーストッキングが引っ掛かっていた。これは事件かも。。。 |
「事件は会議室で起きてるんじゃない! |
20時40分、出発。R14号線はR7号線よりもきれいに整備されており、路面に反射板が整然と並んでいる。道路左側のラインはオレンジ色、センターラインは白色、反対車線の路肩側のラインは赤色といった具合である。その中を高速で走っていると、まるで誘導灯を点けた飛行場の滑走路のように感じる。とても走りやすいが、慣れると眠くなってくる。 21時半、休憩する。眠いし、疲れた。朝からずっと動き回っているし、ずっと運転しているし。。。15分休んで出発。 22時、Kakamasに到着したが、そのまま通過する。 22時50分、Keimoesに到着。気温は15℃。ここも素通り。 眠気と疲労で頭が回らない。ともすれば意識も遠くなりがちだ。覚悟はしていたが、予想以上にタフなルートを組んでしまったようだ。俺なら可能だと思っていたのに。。。Postmasburg近郊まで進出するという目標をR14号線からR385号線に入ったらそこで野営するに修正した。それでもそこまで辿り着けるだろうか。もうBGMも耳に届かない。意識が遠くなりそうな時には『世界の果てまでイッテQ』のヘルメットおじさんの名言を思い出してがんばる。 |
23時半、Upingtonに到着。気温は14℃。ガソリンスタンドで給油する。1リットル=13.79ランド(約137円)。比較的大きな町なので少し迷ったが、無事に町を抜けてR14号線をさらに東に向かう。 25時45分、ようやくR14号線からR385号線に入った。R385号線はダートロード。2分ほど走って路肩に停車し、そこで野営することにした。 26時、就寝。 |
作戦終了地点 | R385号線の入口 |
戦果 | E.schoelandii(闘牛角) E.tuberculata(緑仏塔) E.caput−medusae(天荒竜) E.rudis(仏掌閣) |
本日の行軍距離 | 927km |
総行軍距離 | 2836km |