作戦日誌 | Mission 07 |
作戦開始地点 | Hopetown |
攻撃目標 | @E.hopetownensis AE.fusca(蛮蛇頭) |
作戦概要 | まずはHopetownから北上してKimberleyでタイヤを交換する。その後、今度は南下してBritstownまでの道中の索敵で@とAを撃破する。その後、索敵しつつ南下を続け、Middelburg−ECまで進出する。 |
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4時20分、寒くて起きた。睡眠時間は短いが、あまり眠くないのでしばらくベッドの中でゴロゴロする。 7時20分にホテルを出発。まずは昨日何度も行ったガソリンスタンド以下「GS」と表記)へ。1リットル=13.64ランド(約136円)。給油後に併設の店で朝食と昼食を調達する。例によってペッパーミートステーキパイと「BIEFSTUK EN NIERTJIE PASTZ」と書かれたよくわからない味のパイ、そして飲み物としてミロをお買い上げ。世話になった従業員に最後の別れの挨拶をしに行くと、なんとGS内にも関わらずタバコを吹かしていた。おいおいw 礼を言って握手をする。別れ際に彼が言った「See you next time.」の言葉に一抹の寂しさを感じた。その「next time」はたぶん永遠に来ないであろうであろうことはお互いにわかっている。旅先の出会いは一期一会。でも、そう言ってくれたのが嬉しかった。 |
ホテルにて |
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給油後にタイヤ交換で世話になったタイヤ店へ。8時になればオーナーが来るというので15分待つとする。その間、昨日タイヤ交換の作業をしてくれた黒人の従業員が、店にいた白人のおっさんの客にその作業がいかに大変だったかという話をしていた。8時、気温10℃。時間通りにオーナーがやってきた。俺を見ると笑顔で親指を立ててGoodのポーズ。○に「匠」の一字が入ったデザインの小物入れをプレゼントすると、オーナーはとても気に入ってくれた。Kimberleyに行ってスペアタイヤを使っている右前輪のタイヤを購入するためにこの町を出発することを伝える。で、最後にみんなで記念撮影。 |
タイヤ店のみんなと 俺の左後ろがオーナー |
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最後にもう1度お礼を言って出発する。良い町じゃないか、Hopetown。俺はこの国が大好きになった。そして、帰国したら自分の周りの人にもっともっと優しく接しようと思った。 |
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索敵した岩の丘 丘の上は平らになっていた 丘にあった不明種のゆーふぉ |
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9時半、26℃。 走行中に何か違和感を感じるので、路肩に停車してタイヤをチェックした。昨日交換してもらったタイヤのサイズが他の3つと比べて大きいため、車のバランスが少しおかしくなっているようだ。3つのタイヤのサイズが215/55 R18であるのに対して、交換してくれたタイヤのサイズは255/60 R18。つまりデカいタイヤを付けてくれたわけだが、問題なく走れるのでそのまま行くことにした。 10時、28℃。 |
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R12号線の景色1 |
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10時40分、Kimberleyに到着。気温32℃。強風が吹き荒れ、町全体が砂塵に包まれている。元々は来る予定もなかった嫁のセカンドネームと同じ名前のこの町に来ることになったのも何かの縁なのだろうか。漫画『ベルセルク』風に言うのなら「因果律」ってやつだろう。町中の地図を持ってきていないので、適当に通りを流しているとGSを見つけたので入ってタイヤ店の場所を訊く。幸いそれほど遠くない場所にあるようだ。ついでに併設の売店でミネラルウォーター・ジュース・タバコを購入。ここ昨日から目的のゆーふぉが見つからず、パンクなどのトラブルもあったのでタバコの量が増える。 |
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これからタイヤを交換する相棒 右の大きなタイヤがジョークのネタにした巨大タイヤ |
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料金を支払うと手持ちの金が500ランド(約5000円)を切ったので、銀行の場所を訊いて両替に行くことにした。ガソリン代が思っていた以上に高かったので旅の途中で再度両替しなければいけないなと思っていたが、このタイヤ交換で一気に金が減ってしまった。田舎町だと銀行がないこともあるので、できる時にしておくのだ。 タイヤ店から4ブロック先に銀行が2〜3行あると教えてもらったので、さっそく行ってみる。ここで500米ドル(以下「US$」と表記)を両替。レートは1US$=9.465ランドで、別に87.55ランド(約875円)の手数料がかかった。手続きの際に個人を証明する書類としてパスポートを出したが、それに加えて旅行者であることの証明を出せと言う。しかし、そんな書類は聞いたことがない。国境を超えるために必要なレンタカーのレンタル証明書ではダメだと言われたが、航空券の予約が記載されたeチケットでなんとかOKになった。俺が500US$を渡すと窓口の職員はそれをカプセルに入れ、窓口の隅にある天井まで続くパイプにそのカプセルを入れた。彼がボタンを押すとシュゴーッと音がして、次にそのパイプの蓋を空けるとカプセルの中身はランドの札束に代わっていた。もしかして・・・ |
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Mr.スズキックスのスーパーイリュージョン!? |
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そんなわけもなく、パイプが2階まで繋がっていて、そこで別の職員が両替してまた1階にカプセルを戻すとのこと。なるほど防犯対策ってことか。「宇宙ロケットみたいだね。」とジョークを言うと、それまで無表情で事務をしていた職員の顔が急に柔らかくなった。 |
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Kimberleyの町 |
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両替も終わったのでR12号線に戻りたいが、もうどっちへ行ったらいいかわからない。アフリカの初めて来た町で完全に迷子になってしまった。駐車場でおばちゃんにR12号線への行き方を訊き、銀行を出た。途中、赤信号で停車すると中央分離帯に子供の物乞いがいた。そういえば南米には物乞いがいるが、アフリカに来てからほとんど見ていない。俺の車にも近づいて来るので小銭を渡した。俺がこの国で出会った人たちからもらった優しさを少しでもこの国の人に返せればと思って。 12時20分、34℃。Kimberleyの町を出て、R12号線を戻って南下する。相変わらず西から東に台風並みの強風が吹いていて、走行中に車が流されるほどだ。車の陰に置かないとカメラの三脚も倒れてしまうし、風が特に強い時は全力を出さないと車のドアも開けられない。運転しながら残ったパイを食べて昼食をとる。 町から少し離れた路肩にオレンジ色の花が見えるので停車するとアロエが咲いていた。 |
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アロエ sp. R12号線の景色2 所々で見かける巨大なアガベ なんだかなぁ。。。 |
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休憩所の標識 |
R12号線の休憩所 |
Hopetownの町の人には頭が上がらない |
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14時、37℃。Hopetownを通過。ここも砂塵に覆われている。世話になったこの町もこれで見納めだ。 Hopetownから少し走ると周囲の植物の様子が変わったので、停車して索敵してみる。赤い花のメセンと枝が綴化したE.mauritanica(蒼竜)を見つけた。無数の蒼竜を見てきたが、芸を持つ野生株を初めて見つけたので嬉しい。 |
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画像右側の枝が綴化している蒼竜 |
Noordoewerにも生えていた刺々しい植物 |
15時10分、35℃。Strydenburgに到着。R12号線を挟んで町の北側に岩がゴロゴロしている丘があるので索敵してみる。緑枝のゆーふぉ・アロエ2種・バルブを見つけたが、タコ物は見つからず。半ば野生化したサボテンも生えていた。 |
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Strydenburgの町 |
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アロエ sp.1 |
左の画像の同種別株 |
アロエ sp.2 |
バルブ |
索敵した丘 |
場違いなサボテン |
Strydenburgも周囲は砂塵に包まれていた。町には入らず、そのままR12号線の南下を続ける。<続く> |