作戦日誌  Mission 09
作戦開始地点  Carnarvon
攻撃目標  @E.inornata(蛮城砦)
作戦概要  Carnarvonを出発して北上し、Van WyksvleiからPrieskaに至るまでの間で@を撃破する。その後、Marydale・Groblershoop・Upingtonを経由してナミビアとの国境付近まで進出して野営する。



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 6時起床。タバコを吸うために外に出ると、車のフロントガラスが凍っていた。エンジンをかけ、外気温を測ってみるとなんとマイナス3℃。寒くなるだろうと予想はしていたが、ここまで寒くなるとは。。。荷物を全て室内に運び込んでおいてよかった。朝食後にすぐに出発できるように準備を整える。

 7時、時間通りに宿のオーナーが食事の準備ができたと言いに来た。母屋の一室に通される。この部屋も小物に至るまでセンス良く整えられている。この国で、しかもこんな田舎町では物を買うのにも選択の幅が限られているだろうにすごいなと思った。メニューはパン・ベーコン・シリアル・ソーセージ・目玉焼き・ヨーグルト・イチゴ・オレンジ。どれも美味しいし、目玉焼きなんてわざわざ2つの黄身のうち1つが固焼き、もう1つが半熟という具合だ。日本人も驚愕のおもてなし精神。サービス全てにそれが徹底されてとても気持ちが良い。これで200ランド(約2000円)はとても安い。倍出してもいいね。

 食後はオーナーとしばらく歓談し、7時40分に出発。気温はマイナス2度。とても寒いので、見送ってくれたオーナーに「俺たち冷蔵庫の野菜みたいだね。」と冗談を言う。冷たい風が強く吹くものの、今日は快晴だ。


1泊したB&B


朝を迎えたCarnarvonの町

 Carnarvonの町からはR361号線で北上する。R361号線はダートロードだが、時々転がっている小石にさえ気をつければとても走りやすい道路だ。時々索敵しながら進む。

 8時半、3℃。

 9時半、8℃。


R361号線の景色1


R361号線の景色2


R361号線の景色3


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R361号線の景色4


R361号線の景色5


R361号線の景色6


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R361号線の景色7


名無し9−1−3

 9時50分、Van Wyksvleiを望む丘に到着。石がゴロゴロと転がる中で索敵すると、アロエやメセンがあった。しかし、ゆーふぉは皆無。


アロエ sp.


Van Wyksvleiを望む丘の様子


名無し9−1−4


丘から望むVan Wyksvleiの町

 丘から5分走ってVan Wyksvleiの町に入る。この町は素通りする予定だったが、売店に立ち寄ってジュースを買う。プラスチック製のペットボトルのジュースがないので(南米ではガラス瓶だと店で飲んで瓶を返却しなければならないので、ここも同じようなルールかもしれないと考えて敬遠した)、缶のスプライトを買った。500mlで7.5ランド(約75円)。ここも小さくて静かな田舎町だ。

 この町からはR357号線で北東へ。道は引き続きダートロード。


Van Wyksvleiにて


R357号線へ


名無し9−1−5


R357号線沿いの干上がった湖

 10時50分、11℃。iSpotの蛮城砦の分布報告があったポイント付近に到着した。Google Mapの航空偵察で建物があるのは知っていたが、無人の廃屋だった。かつては牧場のオーナーが住んでいたのだろうか。敷地内外を丁寧に20分ほどかけて索敵したが、目的の蛮城砦はおろかその他のゆーふぉも見つけることができなかった。Van Wyksvleiからあまり周囲の景色も植生も変わらないが、土壌は少し水分のある赤土に変わった。<帰国後にiSpotの蛮城砦の分布報告の画像をチェックしたが、これは蛮城砦ではなく、E.rudis(仏掌閣)ではないかと思う。まあ、今さら遅いんだけどね。。。>


iSpotの蛮城砦の分布報告のポイント付近1


iSpotの蛮城砦の分布報告のポイント付近2


iSpotの蛮城砦の分布報告のポイント付近3


iSpotの蛮城砦の分布報告のポイント付近4


R357号線沿いの景色1

 11時50分、農場を見つけたので蛮城砦の情報を得るべく突撃した。オーナーとその母親に尋ねたが、この辺りにはないとのこと。オーナーが同じ道沿いにある牧場のオーナーに電話で訊いてくれると、そちらにはあるという情報が得られた。オーナーの母親にいろいろ訊いてみると、電気は太陽光発電で賄っているとか、町に買い物に行くのは月に1回とか、日持ちがしない野菜は裏庭で自家栽培しているとかいろいろ教えてくれた。なるほどね〜。こうして町から遠く離れた土地で牧場を経営するのはいろいろと大変だ。小学生ぐらいのかわいらしい3人姉妹が仲良く遊んでいたが、友達と遊ぶこともなかなかできないんだろうな。。。黒人従業員の中にはゆーふぉを見たことあると言う奴もいたが、どこにあるのかと訊いても所々にある程度の投げやりな返事しか返ってこない。貧困と退屈な毎日の繰り返しから抜け出す希望が見えないからか、従業員全員の目が死んだ魚のような感じだったのが印象的だった。牧場の敷地内を索敵したが、成果なし。去り際にお礼としてバナナと日本から持ってきたソフトクッキーをあげた。

 12時50分、農場を出て、運転しながら昨日Victoria WestのSPARで買ったパンとバナナを食べてランチ。

 13時、15℃。

 13時10分、牧場のオーナーから教えられた牧場に到着したものの、オーナーが不在で索敵できず。きっと教えてくれた牧場とは違う牧場だろう。諦めて先に進んだ。


R357号線沿いの景色2


R357号線沿いの景色3

 14時、15℃。この頃から周囲はまたかなり降水量が少ないと思われるエリアに入った。ず〜っと同じような景色が続く。


R357号線沿いの景色4


名無し9−1−6


名無し9−1−6をアップで

 Prieskaまで80kmほどの地点から舗装道路になった。ようやく運転に神経を使わなくても済む。

 舗装道路になってから5kmほど走ると農場があったので、また突撃する。敷地の入口に続く道はゲートが閉まっているので、車を道路脇に置いてゲートを乗り越えて建物に近づいた。すると家の近くでライフルを持ったティーンエイジャーの少年が俺を出迎えた。ご丁寧にライフルにはスコープが取り付けられている。怪しいことをしていたら撃たれたかもねw 彼に植物を探していることを伝え、牧場内を探させてくれと頼む。彼の母親も出てきて対応してくれたが、2人ともタコ物については見たこともないと言っていた。敷地内の索敵については快くOKしてくれたので、探してみたが何も見つからない。索敵を終えて戻ると少年が他に違う環境の場所があるから連れて行ってあげるとバイクの後ろに乗せてくれ、道路を挟んで彼らの家とは反対側に連れていってくれた。彼と別れて、1人で索敵したがこちらでも何も見つけることができなかった。フェネックに似た動物がいたことと、小さな葉をつけて緑のカーペットのように群生している植物が印象に残った。牧場を去る時、索敵中に思いついたジョークを少年にかましてみる。「君は何歳?」「16歳だよ。」「君に良い知らせがあるよ。」「何?」「ここからVan Wyksvleiに向かって50kmぐらい走ると農場があるんだ。そこにメチャメチャかわいい3姉妹がいるゼ!」「マジで!?」「でも、1つだけ問題があるんだ。。。」「どんな問題なの?」「ほんの些細な問題さ。まあ、彼女たちは君にはちょっと若過ぎるんだよ、ほんのちょっとだけね。。。」「何歳なの?」「8歳・6歳・4歳だよ!」横で聞いていた小学生ぐらいの彼の弟が大爆笑!彼も笑っていた。旅ではこういう現地の人との触れ合いが楽しい。


索敵した牧場内の景色


上の画像の左側にある木をアップで


小さな葉をつけて緑のカーペットのように群生している植物


左の植物をアップで

 15時、15℃。


R357号線にて


鳥が営巣した電柱が並ぶ


メセン 名無し9−1−7

 16時10分、16℃。Prieskaに到着。<続く>





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