遠征を終えて

 個人的な好みで設定した重要度ランクごとに今回の遠征の戦績をまとめてみた。

撃破 ランク 未発見
 E.namibensis(蛮童子)  E.clavarioides var.clavarioides(飛頭蕃)
 E.multiceps(多頭キリン)<再>
 E.albertensis GM240
 E.sp.aff.arida
 E.crassipes(倶梨伽羅玉)
 E.hallii(松葉キリン)
 E.namaquensis
 E.sp.aff.namaquensis J&R35 
 E.albertensis(蘭蛇丸)
 E.friedrichiae(白鬼塔)
 E.braunsii(仏面キリン)
 「E.ernestii」
 E.gamkensis
 E.brakdamensis
 E.decepta(緑鬼玉)
 E.fasciculata(歓喜天)
 E.fortuita
 E.hopetownensis<再>
 E.pseudoduseimata<再>
 E.ramiglans<再>
 E.restituta<再>
 E.suppressa
 E.filiflora(魔女の簪)<再>
 E.fusca(蛮蛇頭)<再>
 E.pentops(白頭竜)<再>
 E.rudis(仏掌閣)<再>

 今回の遠征は2年前の遠征に比べると、良い方にも悪い方にも振れ幅が大きかった。悪い方としては、レンタカーの鍵を失くしたり、復路で飛行機が欠航になったり、あとはやべぇからここには書けねぇやw 良い方としては、見つけることができたゆーふぉが多かったことと、見つけた時の感動の大きさ。一番の想い出はやっぱり松葉キリンかな。ずっと想い焦がれた地で、念願叶って見つけることができたし。まあ、見つけるだけなら特に苦労はしていないけど、分布地に辿り着くまでが長かったからねぇ〜(前回の遠征の前からという時間的な意味でも、Clanwilliamからのダートロードの距離的な意味でも)。次点は倶利伽羅玉。希少性は別にして、何としても見つけたいという想いが現地にいた時に一番強かった。だから、見つけた瞬間の嬉しさは一番だった。見つけられないのかという諦めの気持ちが芽生えかけてきた時だったということもある。タコ物はみんな好きだけど、俺の魂に一番響くのはこの形状なんだろうな。3番目は蛮童子。あっけなく見つけることができたけど、前回の遠征で見つけることができなかった超希少種だからリベンジを果たせたことは嬉しかった。4番目はE.albertensis GM240。予定の索敵時間から延長を重ねて探した飛頭蕃を見つけられず気落ちしていたが、日没まで時間がない中で世界初公開となるタコ物を見つけることができたのはすごく興奮した。見つけた瞬間の率直な感想は、「えっ!?デセプタじゃね?」。分布地の意外性もあったけど、3株見つけることができたことは良かった。他のタコ物もそれぞれ思い入れの強弱はあるけど、抜きん出ているのはこの4種。多頭キリンと飛頭蕃を見つけられなかったはとても残念だったけど、短期間でたくさんのタコ物たちを見つけることができたのだから良しとしよう。前回の遠征の反省を踏まえて、遠征前にできる限り情報収集をした甲斐があった。ゆーふぉのストーカーと言っても過言じゃないぐらいだもんねw 短期間の遠征で結果を出すために最も必要なのは、事前の情報収集だと改めて実感した。

 今回の遠征ではっきりと感じたのは、自分のメンタルが今までの遠征の時と全く違うということ。その理由は子供の存在。これまでの遠征では家族のことを思い出すことはあまりなかったが、ジュニアが生まれてから初めての遠征となった今回は、毎日何度も何度も家族のことを思い出したし、気持ちが弱くなった時は必ず思い出した。結婚して子供を育てるだけが人生じゃねぇって思って、嫁に子供をつくるのを待ってもらってずっとやりたいことをやって生きてきた。でも、子供が生まれて、そんな生き方にもピリオドを打たなければならないことを今更ながら実感した。やり残したことはあるけれど、納得できる遠征ができたから、今回を最後に海外遠征から引退する。自分のために人生を楽しむライフステージはこれで終わり。これからは家族のために父親として頑張るライフステージだ。まあ、普通の人はもうとっくにそうやって生きてるんだろうけどね。これまで遠征のために振り向けてきた分の時間・モチベーション・金は家族のために使う。やりたいことをやって生きてきたから、これまでの人生に大きな悔いは残していない。幸せだと思うかと訊かれたら、幸せだと即答できる。「幸せのかたち」ってのは人それぞれだけど、俺は自分の人生に十分満足しているからだ。今後、趣味はぼちぼちやっていこうと思っている(たぶんそれでも他人から見ればやり過ぎなんだろうけどw)。最後になったが、遠征中にお世話になった全ての人々、アフリカの大自然、遠征に行かせてくれた職場の上司・同僚、そして最高の両親と最愛の妻子に深謝して遠征記の結びとする。





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