作戦日誌 | Mission 07 |
作戦段階 | 第3フェイズ:南アフリカ共和国 西ケープ州侵攻 |
作戦開始地点 | Prince Albertまで30km弱の地点 |
5時45分、15℃。起床。雲1つない快晴で、昨日までいたエリアよりも風が弱い。まだ日は昇っていないが、東の空は明るくなり始めている。 ★★★Mission 07−1 ターゲットはこいつだ!★★★ この地で狙うのはE.albertensis(蘭蛇丸/宝冠/錦宝冠)。1915年にNicholas Edward Brownによって記載されたタコ物。南アフリカ共和国 西ケープ州に分布している。模式産地は(N1号線に沿って走る)鉄道路線とPrince Albert付近の村の間、つまりR407号線沿いのどこかだ。本種についての資料や画像は少ないが、E.decepta(緑鬼玉/大宝冠)に酷似しているとされる。現在はなくなってしまった南アフリカ共和国の研究者のサイトには、「本物の蘭蛇丸」はここ100年間で4回しか見つかっていないと書かれていた。いずれもパン(雨季に出現する巨大な水溜り)の端で見つかったとのこと。記事の真偽はともかくとして、見つけるのが非常に難しい種であることがわかる。 辺りが見えるぐらい明るくなってから、20分ほど周囲を索敵してみた。しかし、特に戦果なし。 6時25分。索敵から戻って車の傍で歯磨きをしていると、1台のパトカーが通って警官が声をかけてきた。時間的に夜勤明けだろうか。ここで休憩していると説明すると去っていったが、フェンスの内側で索敵している時じゃなくて良かった。索敵から戻って5分も経っていない。さらに道路の反対側も30分ほど索敵したけど、戦果なし。移動する。 |
R407号線沿いの景色1 |
名無し7−1−1 |
名無し7−1−1の同種異株 |
名無し7−1−2 |
|
運転しながら昨夜買ったチキン&マッシュルームパイで朝メシ。 8時、18℃。 |
|
R407号線沿いの景色2 |
|
名無し7−1−3 |
Aloe sp.1 |
R407号線沿いの景色3 |
|
Hoodia sp.aff.pilifera |
左の画像の株をアップで |
8時40分。朝から4回目か5回目の索敵をしている時、突然こんな光景が目に飛び込んできた。 |
|
神様、これは何かの罠ですか? |
|
根の先まできれいに引き抜かれたゆーふぉが地面に転がっていた。E.braunsii(仏面キリン)で間違いないだろう。シノニムかどうかということは棚上げして、ここはE.rudis(仏掌閣)ではなく、仏面キリンの縄張りだ。拾ってみると、引き抜かれてからまだ日が浅いようで、状態はそんなに悪くはない。仏面キリンの現地球はこれが初めてなのに、こんなイレギュラーな出会いってあるのか。たぶん放牧されている牛か何かの家畜が引っこ抜いたんだろうけど。。。そういえば、Pofadderの南で仏掌閣を探してる時にも根先まできれいに引っこ抜かれた仏掌閣が落ちてたっけ。その株はもう状態が悪かったから何とも思わなかったけど。。。車に戻る途中で仏面キリンの屍を見つけた。 |
|
仏面キリンが落ちていた場所 |
|
名無し7−1−4 |
Aloe sp.2 |
仏面キリンの屍 |
名無し7−1−5 |
R407号線沿いの景色4 |
|
Aloe sp.3 |
Aloe sp.4 |
名無し7−1−6 |
Mesembryanthemum sp. |
Anacampseros sp. |
|
9時20分、22℃。Gamka川に架かる橋に着いた。今の季節、川は干上がっている。ここから南に流れ、一昨日E.gamkensisをハントしたCalitzdorpを通るのだ。そう考えると、何か感慨深い。 |
|
Gamka川に架かる橋にて 干上がったGamka川 Gamka川に架かる橋から南方を望む |
|
<続く> |