作戦日誌  Mission 09
作戦段階  第3フェイズ:南アフリカ共和国 西ケープ州侵攻
 第4フェイズ:南アフリカ共和国 東ケープ州侵攻
作戦開始地点  Prutkraal


 5時40分。起床。空は一面雲に覆われている。辺りはまあまあ明るい。

 身支度を整え、すぐに索敵に出た。場所は、家の西側かつ道路の北側。30分ほど索敵していると、E.gorgonis(金輪際)似のタコ物を発見した。『THE EUPHORBIA JOURNAL』8巻89ページで「E.ernestii」の名で紹介されているタコ物と同種だろう<ただし、その記事を書いたGerhard Marxは本種をE.ernestiiと同定することに疑問を呈しているし、俺も未記載種ではないかと思っているので、この遠征記では「E.ernestii」とカッコ付きで表記する>。Willowmoreの南と南西に分布しているとされている種だが、こんな所にまで分布していたとは。。。昨日見つけたE.clavarioides var. clavarioides(飛頭蕃/飛頭蛮)似のタコ物の正体はこいつで間違いないだろう。今日、Willowmoreの西でこいつをハントする予定だったが、思いがけずここでハントできてしまった。しかし、写真を撮ろうとしてカメラを車に置き忘れたことに気が付く。このまま索敵を続けても写真が撮れないと困るので、一度車に戻った。

 車に戻るついでに朝メシにする。ニコルからもらった野生動物の乾燥ソーセージとPrince Albertで買った最後の1/3袋のトマト。メシを済ませ、カメラを忘れずに持って索敵に出る。

 場所を変え、今度は家の東側かつ道路の北側を索敵することにした。30分ほどで2株目の「E.ernestii」を見つけた。この株も潅木の根本ではなく、オープンスペースに生えていた。


これが「E.ernestii」だ!


「E.ernestii」の分布地の様子

 8時25分に3株目となる双頭の株を発見。



「1粒で2度おいしい」ってこういうことですか?

 その直後に付近でさらに2株見つけることができた。見つけた5株はいずれもオープンスペースに生えていた。E.crassipes(倶梨伽羅玉)を見つけようと潅木の根本も念入りに探したが、1株も見つけることができなかった。牧場のオーナーが言うとおり、数が少ないのだろう。


「E.ernestii」4株目


「E.ernestii」5株目


E.stellispina(群星冠)1


群星冠2


Pleiospilos nelii(帝玉)1


帝玉2


帝玉3


帝玉4


Avonia papyracea(白蛇殿)


Avonia sp.


名無し9−1−1


名無し9−1−2


Aloe variegata(千代田錦)


Aloe sp.


Crassula deltoidea(白鷺)


Crassula muscosa


Crassula sp.


Eriospermum paradoxum(霧氷玉)


Sarcocaulon sp.


Tylecodon reticulatus(万物想)


Anacampseros albidiflora


Faucaria sp.


名無し9−1−3

 オーナーとの約束もあるので、一度車に戻ることにした。そして、その途中で思いがけないものを見つけた。なんと群星冠の綴化株があったのだ。


これが群星冠綴化だ!






 すばらしい。こんな見事な綴化株を見ることができるなんて思いもしなかった。<続く>





inserted by FC2 system