車に戻り、汚れた服を拭いたり、洗いモノをしているとオーナーが外に出てくるのが見えた。笑顔で元気良く<←これ大事>挨拶する。索敵で見つけた「E.ernestii」とE.stellispina(群星冠)の綴化株の画像を見せた。「E.ernestii」は、ここでは「Vingerpol」と呼ばれていると教えてくれた。タコ物の仲間が現地でそう呼ばれていることは知っていたが、英訳すると「finger pole」という意味で、地中深く根を張ることをポールに見立て、その先から指のように枝を伸ばしているからそう名付けられたと教えてくれた。それは知らなかったなぁ。群星冠は「Nordpol」と呼ばれていて、それは日がよく当たる北側に傾いて成長するからだという。オーナーは俺を信用してくれたようで、牧場内のどこでも好きな所に行っていいよと言ってくれた。よっしゃ、御免状GET!3度目の索敵に出る前に記念撮影をお願いした。その後、昨日きれいに撮れなかった倶梨伽羅玉の写真を撮るために、もう1度裏庭に入らせてもらった。俺が朝から家の周辺で2時間以上も念入りに探し回っても見つけることができなかったのに、このたいして広くもない庭に自然に生えたものが3株もある。羨ましい!


牧場のオーナーと
オーナーはこの顔でも笑顔なのだw


E.crassipes(倶梨伽羅玉)が2株生えている潅木



裏庭にいたバッタ

 倶梨伽羅玉の写真撮影後にオーナーと別れ、家の西側エリアを道路の北側、そして南側と順に索敵した。家の南西エリアは、明るい時に見ると凄い数の群星冠が自生していた。索敵しながら、昨日の夕方に見つけたE.clavarioides var. clavarioides(飛頭蕃/飛頭蛮)もどきの株の所に戻って写真に収める。索敵していると、使用人の家に住んでいる子供が一緒についてきた。昨夜の使用人たちの話を聞くかぎりでは、おそらくエイズ孤児なのかなと思われるが、これからの長い人生をがんばって生きていって欲しいものだ。


無数の群星冠が自生する家の南西エリア1


無数の群星冠が自生する家の南西エリア2


群星冠1


群星冠2


群星冠3


群星冠4


群星冠5


群星冠6


Hoodia sp.


左の画像の株をアップで

 しかし、残念ながらこの索敵では倶梨伽羅玉を見つけることができなかった。

 今日のこの後の予定を考慮して、この牧場での索敵を打ち切って移動することにした。移動しながら倶梨伽羅玉を探すつもりだ。オーナーにお願いして雑用水を補給させてもらった。オーナーの家の前には、観葉植物を育成している小屋があり、訊くと彼も母親の影響で植物が好きなんだと。なるほど、彼もジャンルは違えど同じ植物じゃんきーだったわけだ。



つまりは・・・



植物好きもまた然り

 10時30分、19℃。オーナーがRietbronの町まで30kmほどだと教えてくれた。丁寧に謝辞を述べ、牧場を出発。<続く>





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