Prutkraalの牧場から東へ。


Prutkraal−Rietbron間の景色1


Prutkraal−Rietbron間の景色2(上の画像と同じ場所から方向を変えて)


Astroloba sp.aff.foliolosa

 11時05分、19℃。砂地でメセンの仲間が多く生えているエリアを通過したので、停車して周辺を索敵した。メセンの花を撮っていた時に、すぐ近くにゆーふぉを見つけた。地上部はわずか1cm強の幼苗だが、E.braunsii(仏面キリン)だろうと推測した。しかし、他には戦果なし。


Prutkraal−Rietbron間の景色3


仏面キリン1


名無し9−2−1


名無し9−2−2

 そこから200〜300mほど走った所で再度索敵すると、仏面キリンを2株見つけた。やっぱりさきほどのゆーふぉの幼苗は仏面キリンで間違いないね。


Prutkraal−Rietbron間の景色4


仏面キリン2


左の画像の株を別角度で


仏面キリンの分布地の様子

 11時45分、20℃。陸亀が路肩を歩いていた。ここが南米だったら迷うことなく捕まえて解体し、スープに入れて美味しくいただくところだが、写真だけ撮って先を急ぐ。


陸亀


仏面キリン3


Prutkraal−Rietbron間の景色5


Gazania sp.

 やがてRietbronの町が目の前にせまってきた。看板はなかったが、いつの間にか西ケープ州から東ケープ州に入っていた。もちろん東ケープ州だからといって油断は禁物であることには変わりない。朝イチの索敵から無数の潅木の根本をチェックしながら走ってきたが、30kmも走ってしまったことになる。もしかしたら倶梨伽羅玉を見つけることはできないかもしれないという思いが一瞬頭を過ぎったが、諦めたらそれで終わりだと自分に言い聞かせて考えないようにした。



 12時20分、21℃。Rietbronに到着。


Rietbron市街地の南にて

 飲料水が尽きていたので店を探したが、店が見当たらない。っていうか、気味が悪いくらい町の中に人気がない。何だこの町は。。。そこへ囚人護送車が通りかかったので、運転していた警官に水を買える店の場所を訊いてみた。町の北側にある黒人居住区にあるとのことだが、目と鼻の先に彼らの詰所があるから水ならあげるよと言ってくれた。そこで、親切な警官が2リットルほどの水をペットボトルごとくれた。

 警官に礼を言って別れ、町の北にある黒人居住区へ。こちらは白人居住区と違って人がたくさんいる。昼メシ時なので、何か食べ物が欲しい。適当に車で流していると、やっと店を見つけたので入ってみた。しかし、飲み物はあるが、すぐに食べられそうなものは売っていない。店主と思われる青年に訊くと、近くにある彼の兄が経営している店で売られているとのこと。店主が近くにいた子供に俺をそこまで連れていくよう言ってくれた。その子に連れられて、50mほど先の店へ。子供にチップをあげ、俺は店内へ。1つだけあった15ラント(約150円)のフライドチキンと5ラント(約50円)の魚のフライ、6ラント(約60円)分のフライドポテトをお買い上げ。電子レンジで温めてくれている間に店主と話してみると、バングラデシュから来た移民だそうだ。どおりで白人でも黒人でもない顔しているわけだ。昼メシを確保できたので、舎弟の店に戻ってコーラとマンゴージュースを買った。しかし、飲料水はなかった。ここの黒人住民が相手だと飲料水は仕入れても売れないのだろう。


Rietbronの黒人居住区


舎弟の方の店


本日のランチ

 食糧と飲み物を調達したので、Rietbronの町の南端に移動し、道路脇に停車して昼メシを食べることにした。もちろん周囲に誰もいない場所。警官にもらった水を容器越しに観察してみると、微小な不純物が混じっているのが見えたので、飲料水にしないで雑用水にすることにした。まあ、この水をくれる時に警官も美味しくないけど、これしかないんだとは言っていたけどね。メシを食いながら周囲をブラブラしていると、仏面キリンがあちこちに生えていた。ここの株はどれも枝が太くて短い。これまで見てきたものとは草姿が異なる。周囲の様子からこの辺りがとても乾燥していて降雨量が少ないことがわかるので、そのせいだろう。


仏面キリン4


仏面キリン5


仏面キリン6


仏面キリン7


仏面キリン8


左の画像の株をアップで


仏面キリン9


仏面キリン10


仏面キリン11


仏面キリン12


仏面キリン13


たくさんの仏面キリンが自生していた町外れの路肩


E.sp.


左の画像の株をアップで

 食後に仏面キリンの写真を撮っていると、雨が降り始めた。ザーザー降りというほどではないが、サーっと降る雨らしい雨だ。北の空には大きな黒い雲の塊があり、時々稲妻が光っている。

間違いない、あれは「ラピュタ」だな。

 13時30分、20℃。休憩を終え、出発。<続く>





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